レンタル&リース ガイドブック
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51仕様諸元の解説アークを通じて流れる電流を溶接電流といい、その時に溶接棒と母材との間にかかっている電圧をアーク電圧といいます。またアークをだしていない状態を無負荷といい、その時溶接棒と母材との間にかかっている電圧を無負荷電圧といいます。 定格出力電流とは、標準状態(大気圧 760mmHg、温度20℃、湿度65%)において溶接機を定格回転速度、定格負荷電圧、定格使用率で運転した場合に流すことができる最大の電流をいいます。(1)定格出力電流溶接機の出力端子から溶接ケーブルを通って、アークに流れる電流をいいます。(2)出力電流定格負荷電圧とは、溶接機を定格回転速度において定格出力電流を通じた場合の溶接機の出力端子における負荷電圧をいい、その値は次式によります。E=20+0.04 I E:定格負荷電圧(V) I:定格負荷電流(A)(3)定格負荷電圧溶接作業は連続で行うことはほとんど無いので、多くの場合、溶接機は定格使用率を40~60%に制限し、機械の特長である可搬性や機動性に重点をおいて、小型・軽量に設計されています。 使用率とは、10分間を周期として、アーク溶接をする時間をこの10分間に対する割合(百分率)で表したものです。例えば、使用率50%とは、10分間周期のうち5分間アーク溶接を行い、5分間アーク溶接を休止して使用するという意味です。 また、定格使用率とは、定格出力電流を流すときの使用率をいい、実際使用の場合の使用率とは必ずしも一致しません。(通常、野外作業で使用される溶接機の使用率は20~30%です。また、溶接棒一本の消費時間は2~3分です。)例えば、定格250A、定格使用率50%の溶接機を200Aで溶接する場合、表より許容使用率80%となり、8分間溶接して2分間休む状態で溶接作業を行っても、発電機が過熱することはありません。ただし、機種によって溶接電流の制御方法が異なり、許容使用率が上表では求められないものもありますので、機械に添付されている取扱説明書を参照してください。使用する出力電流に応じて、変化する使用率を許容使用率といいその値は次の式で計算されます。(4)定格使用率発電機・照明機器・コンプレッサ種々の使用率における溶接電流(A)定格電流(A)使用率(%)30%8014018022025030035040040030505050505060606062140180220250300383438493561281642012282743504004505211815218621125432437041749111142174198237303346390461041341641862242863273674399127156177212271310349691572012462803358040%50%60%70%80%90%100%[許容使用率](定格電流)(溶接電流)許容使用率 =× 定格使用率22土木機械林業機械発電機照明機器コンプレッサ舗装維持締固機械車両小型機械ハウストイレ什器備品安全施設資料鋼板鋼材農業機械モニタリングミックス
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